こだわり

北川製餡の産地・素材へのこだわり

産地へのこだわり

縄文時代から古墳時代前期までの遺跡から炭化した種子が発見され、『古事記』にもその名が登場する小豆。小豆は私たち日本人の食生活に古くからかかわってきた豆のひとつです。

小豆は沖縄を除く全国各地で生産されており、日本での小豆生産は、面積32,000ha・生産量68,000トン。そのうち、北海道が占めるのが面積で8割・生産量で9割。その為、ほとんどが北海道産と言えます

小豆は連作障害が出やすく、輪作で栽培するのが効果的であるため、輪作は大規模農業との相性が良く、北海道での生産が多くなったようです。小豆をはじめとする豆類は高温、多湿の保管による悪影響によって風味、色調の良さを大きく損なうので原料小豆の保管でも気候の清涼な北海道は有利な地域だと言えます。

小豆大国北海道の中でも、群を抜いて生産量の多いところが、道東・十勝エリア。
北海道全体で60,000トンに対し、北海道内の7割弱を占める40,000トンを生産するのが十勝エリア。

北川製餡では原料小豆の80%以上に十勝産小豆を使用しています。 風味が良く深い味わいで種皮が柔らかく色調が良い(淡い)のが特徴です。

素材へのこだわり

小豆のなかでも、大粒で煮ても皮が破れにくい品種は「大納言」と呼ばれ、普通の小豆と区別して扱われていますが、一般的に「小豆」というときには、大納言以外の普通の小豆を指します。

北海道で生産されている主な小豆の品種は「しゅまり」「エリモショウズ」「きたろまん」などがありますが、作付面積は「エリモショウズ」が約4割を占めています。「エリモショウズ」は病気や寒さなどに強く、安定した収穫量と食味のよさを併せもつ品種で、北海道の気候条件や栽培環境に合った小豆なのです。

北川製餡では、十勝産の中でも風味や色に優れた「エリモショウズ」を中心とした小豆を取り扱っています。
原料小豆選定の際は個別に試験炊きを実施するなどより良い小豆の購入に努めております。購入後の小豆は夏期にはすべて低温保管をしています。